H269 lounge chair by Jindřich Halabala

チェコスロバキアの家具デザインを牽引、インテリアデザインの先駆者として名を残した「ハラバラ」の作品は、世界中でも評価が高く家具マニアが到達する究極の一脚だとディーラーが話していました。１９３０年代、時代背景と共に様々な要素が組み合わさって、とびきりの「愛嬌」が生まれました。ハラバラのデザインは飛び抜けて印象が深く、ユーモアに溢れており、そして見る側を魅了します。

＊こちらは良質ファブリックにて新調しています。

ジンドジヒ・ハラバラ（ 1903–1978）はコリチャニ出身で、大工の息子として育ったことから子供の頃から家具に親しんでいました。

ハラバラはチェコスロバキアの近代住宅文化の形成に非常に重要な役割を果たした人物です。1930年代には、チェコ最大の家具メーカー「ブルノUnited Up工場」の主任デザイナーとして活躍します。バウハウスの影響と優雅なアールデコ調デザインを独自に組み合わせ異彩を放つモダン家具を数多く生み出しました。

さて、コリチャニといえば1857年にトーネットがウィーンから工場を移転したことでも知られています。移転の理由は安価な労働力とブナ材の確保など。当時パーツごとに分解した材料を現地で組み立てる方式をとっていましたが、そんな中長年幅広くインテリアデザインを学んでいたハラバラは生産と流通の合理化に方向性をシフト、以後プロモーションや広告、教育改善など様々な分野で取り組む範囲を広げていきました。

ハラバラは1970年に引退し、1978年にブルノで生涯を終えました。インテリア近代史に大きく貢献した彼の美しいデザインは、現在ブルノのモラヴスカギャラリーとオロモウツ近代美術館で鑑賞できます。

• H269 lounge chair by Jindřich Halabala
• Designer: Jindřich Halabala
• Manufact: Thonet
• Country: Czech Republic
• Year: 1930s
• Material: Beech bentwood, fabric
  
• Size: W71/D82/H71
• H269 lounge chair 

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