Pair of Wall sculptures by Joop Puntman for AMHA, 1960s

Wall sculpture by Joop Puntman for AMHA, 1960s

生命の躍動をかたちにした「Joop Puntman（1934–2013）」デザインの異彩を放つウォールスカルプチャーです。AMHA社（Ambachtelijke Maatschappij Haalderen）による製作は、当時のオランダにおける建築装飾とアートの共存を具現化するものであり、公共空間のための芸術が家庭の壁面にまで流れ込んできたような息吹を感じさせます。Joop Puntmanはオランダ戦後期のモダンアートと建築の接点を担った彫刻家であり、特にAMHA社との協働によって多くの公共建築や学校施設に陶製レリーフを提供したことで知られています。本作は1960年代の代表的作例で、抽象化された人体のモチーフが相互に支え合い上昇するという構図が描かれています。また、土の質感を活かした釉薬技法は、ミッドセンチュリー期オランダ特有の“建築一体型彫刻”の美学を示しており、彫刻が日常空間の装飾へと転化していく過程を物語っています。1960年代の楽観と再生の精神を内包しながら、観る者に内的エネルギーを与えるデザインは非常に見応えがあります。静と動、個と群像のあいだを軽やかに揺れながら、空間に生命を吹き込む逸品です。

Size : W30 / D3 / H66  (cm)

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